この度ホームページを一新するにあたり、ロゴ、ビジュアルをすべて一から練り直しました。
名刺、請求書、封筒などすべて統一したデザインにする必要がありました。

すごいこだわって自社のビジュアルを作ったという話です。

まずロゴづくり。
コンセプトとなるものは「クリエイティブ」「シンプル」という方二本柱です。
「クリエイティブ」から連想されるのは絵の具や筆のような画材、パソコン、頭脳、設計をイメージするコンパスなどが思い浮かびました。
候補を練っていく中で、デザインの基本となるラフを作るには、やはり紙に鉛筆で走り書きをすることではないかと考えました。

こうして鉛筆シンボルの構想が出来上がりました。
シンプルなアイコンをネットで調査。参考にし」ました。

いろいろな鉛筆を参考にし「鉛筆とラフな線」を作ることにしました。
一般的な鉛筆のアイコンより芯をながく、デッサン向きに、さらに尖ったものが嫌いな性格上どこも尖らないように、よく見るとすべて角がRになっています。
センターで揃えるときには縦に、横の文字と合わせるときには斜めに配置してみました。

かなり時間がかかりましたが、ロゴが完成です。


さて、これをどのように名刺に落とし込んでいくか考えます。
クライアントと打合せをする際に名刺は顔になります、さらにデザイナーとして打合せや営業に望むので、必然的に名刺は「カッコいい」ものでなければなりません。
言わば私はこんな仕事をしていますよとの制作実例になるわけです。

まず仕様を考える

●表面はシンプルに
●英語表記の方が文字の座りが良い
●ホワイトスペースを活かす

他社の名刺と差別化するために

●紙はこだわって高級感のある紙にする
●ロゴに型押しをして印象深くする
●そもそも規格に合わせず少しスリムにする(横幅55mm→横幅50mm)

と大まかなルールを作りました。
そこで出来上がったデザインがこちら

左が初期の案です。シンプルにしすぎて人間味や暖かさがないような感じがします。
それで、ひと手間加えてアナログ要素を追加したいと考えました。
鉛筆でアナログ要素というと、鉛筆のストロークです。

鉛筆のストローク素材はたくさんあるのですが、いまいち気に入るものがなく、探しても見つからないので、書きました。

それをphotoshopで整形し、色を替え完成です。

さて、デザインは出来上がったものの、次は業者選びです。
規格外の用紙サイズと印刷した場所の型押しという難しい仕事をしてくれる業者を探します。
いろいろ問い合わせました。

紙のサンプルも取り寄せ実際の手触りを確認します。

最終的に上質紙か高級名刺用紙のスコットランドかすごく迷いました。
スコットランド紙は紙にエンボス加工がされていて質感のあるおしゃれな紙です。
一方で上質紙は全く普通な厚紙です。

質感のある紙より、シンプルな用紙の中に型押しがあったほうが引き立つと考え最終的に上質紙を選びました。
すべて想像通りうまくいくことを願います。

完成した名刺はこちらの記事から

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